「みなし残業」について、何も気を配ることもない会社は、まーあおそらくブラック企業でしょうね。少なくともタヒボ茶を飲むために私が勤務していた会社は、まさにブラック企業でした。サビ残をしていたところで、経営者はとくに気にもしませんからね。
「え?あんたが何もしていないのに給料をもらっていることに、なんの疑問すらもたないの?」と、定時前に勝手に帰る経営者に対して、心の中で何度も叫んだものですよ。現場で実際に製品をつくって働いている私たちが会社を動かしているようなものだと思っていたのですが、おそらく無能ボス的には「自分がいるからこの会社が存在しているんだ!」といような気持ちでしょう。
まあ実際にそうでしょうね。確かに経営者がいないことには、会社は成り立たないと思いますよ。しかし経営者がいるのと同時に、現場で仕事をしている人もいないことには、会社って成り立たないものでしょう。経営者だけいても、「一体何を売るの?」というものでしょう。
ですから労務の法律について学ばず、技術者を大事にしない経営者はダメだと思っているのですが、そこがわからないのがブラック企業たるゆえんですけれどね。まあ、こんな話をしますと経営者に対して怒りがわくことかとは思いますが、彼は最後にきっちり罰を受けていますからね。だって経営者だけの会社になってしまったのですから。現場の社員が全員逃げて。